X

クローンの技術!今は進化しているの?

クローン羊のドリーのニュースを聞いて、もう何年も経ちます。
現在、その技術はどうなっているのでしょうか?

そこで、クローンの技術について詳しく調べてみました。

 

クローン技術ってなに?

 

クローン技術とは、「クローン」つまり遺伝的に同一な個体を作製する技術であり、古くから農業において使われてきました。

例えば、チューリップの球根、ジャガイモの塊茎、アジサイの挿し木、リンゴ、ヤマイモのむかご(種イモ)による増殖など、種子によらない増殖方法(無性生殖)は、植物の繁殖技術として広く使われています。

このようにして作られた個体はクローンであり、遺伝的には親とすべて同じ性質を備えており、品質のそろった農作物、園芸作物などの生産に役立てているそうです。

 

 

どうやってクローンを作るの?

 

哺乳類のクローンを産生する方法は、受精後発生初期(胚)の細胞を使う方法と成体の体細胞を使う方法の二つに大別されるそうです。

6胚の細胞と成体の体細胞はいずれも成体の形成に必要な遺伝子を1セット含んでいるため、これらを使ってクローンを産生することができるとの事。

 

-胚の細胞を使う方法-
  1. 受精後、細胞分裂した細胞の中から1細胞を分離します。
  2. 次にその細胞と核を除去した未受精卵とを、電気刺激を与えて細胞融合させ(核移植)、培養により細胞分裂を誘発させた後、子宮に戻します。

胚の細胞が両方の親から受け継ぐ遺伝子は偶然に左右されるため、新しく産生される個体の遺伝子の組み合わせを知ることはできないそうです。
しかし、一つの受精卵から発生した胚の細胞の遺伝子はすべて同じであり、これらの細胞を使って産生された個体同士はすべて同じ遺伝子を持つクローンとなります。

※現在のところ細胞分裂が進んだ胚はクローンの産生に適さないため、産生できるクローンの数には制限があり

 

-成体の体細胞を使用する方法-

理論上、新しく産生される個体が持つ遺伝子の構成は元の体細胞の遺伝子とほとんど同一になります。
また、使用できる体細胞の数には限りがないため、理論上クローンを無限に産生することができると考えられます。

 

 

 

クローン技術の危険性は?

 

それでは、クローン技術の危険性について下記に箇条書きにしてみました。

 

  • 絶滅動物の復活、保護
    どうせクローンで増やせるからと保護への関心低下
  • 創出、改造生命の差別、軽視
    クローン人間への人権問題、クローン生物だからと軽く扱われる
  • 生物量バランスの崩壊
    改造生物が自然生物を駆逐する可能性あり。
    クローンが原因ではないが、改造生命による生物バランス問題は現におきている。
  • 危険生物の創出
    改造生物が未知の毒素を持ったりするかも。
  • 多様性低下による緊急時のダメージ増大
    同一遺伝子個体だと、病気などが流行った場合、全滅の危険あり。
  • 予備パーツ
    異常が発生したら交換すればいいという風潮になると環境に気を使わなくなるかもしれない。
  • DNA診断が有名無実化
    DNAによる犯罪捜査や血縁判定が通用しなくなる。
  • 実験体
  • 無名兵士
  • 安価労働力

また、クローン人間に人格を認めるのか?という問題ですが、認めるならこれらはマズいことになりかねません。
認めないとなると、オリジナルとクローンが入れ替わったときどうするのか?ということになります。
これら用途につくられたクローンのオリジナルはクローンに対し何か権利を持つのでしょうか。

 

 

 

クローン技術の可能性は?

反対にクローン技術の可能性(メリット)を調べてみました。

  • 実際には現時点では、人間でなくても、死んだ細胞からのクローニングは不可能です。
    ですが、近い将来には、可能になると思われます。特に、生まれて間もない新生児や乳児の場合、クローンの成功する可能性は高く、また、性格などの後天的な個性もないため、亡くなった子どもの複製に近い個体が誕生します(遺伝的にはまったく同じ)。
  • 不妊症の夫婦の子ども・特に男性側に不妊の原因がある場合、体外受精などでも、子どものできる可能性はきわめて低い。
    そういう場合にクローン技術は希望を叶えることが可能やもしれません。

  • 結婚しなくても子どもの欲しい人に&最近では結婚はしたくないが、子どもが欲しいという人が増えています。
    そういう人は、人間のクローンが可能になれば、自分自身のクローンを子どもとして育てることを希望するかもしれません。
    人のクローンは、配偶者はなくても子どもが欲しいと言う人の希望を叶えることができます。
  • 臓器移植のドナーとしてのクローン・もっと切実な問題として、臓器移植がいろいろと取りざたされる現在、クローン人間ができれば、拒絶反応0の臓器ドナーをつくることができます。しかし、クローンといえども、生まれてしまえば普通の人間と変わりないわけだから、臓器を取り出すためだけに人間をつくるのはどうか、という問題もあります。
    もっとも、人間のクローン化技術には、細胞の全能化(どこの細胞からもすべての器官を作れる能力)を前提にしているので、肝臓なら肝臓だけクローンをつくる、といったことも可能になるわけです。
    つまり、人のクローン技術は、脳死問題などを論議せずに、移植臓器をまっている患者を救うことができるとの事。

 

★クローン問題も組み込まれたストーリー、漫画「輝夜姫」は楽天でも購入できます^^見てみる

 

まとめ

 

クローン技術は、今回調べた限りでは、もう「可能」になっているように私は感じました。
私達が知らないだけで、もう身近にクローン人間が普通に溶け込んで暮らしているかもしれません。

よくSFであるような、「クローン狩り」みたいなのが現実になると怖いので、そういうモラルの禁忌は犯さないように祈ります。

Bookmark (0)
Please login to bookmarkClose
スポンサーリンク

浮舟:
Related Post