はしか(麻疹)が最近流行っているそうです。
最近、私は、流行りの病を一つ一つかかっていっている気がしますので、はしかについても詳しくしらべておくことにしました。
目次
大人がはしか(麻疹)を発症する理由は?
大人がはしかにかかる原因には、次の2つのことが考えられるとの事だそうです。
- ワクチンの未接種
。
1990年4月2日以降に生まれた人は、定期接種として、麻疹・風疹の混合ワクチンを受ける機会が2回(1歳時・小学校入学前の1年間)あります。
このため、ここ数年は、ワクチンの接種率が90%を超えていますが、それ以前に生まれた人は70〜80%程度だったので、ワクチンを受けていない人が意外と存在しているのです。
。 - 免疫の低下
。
麻疹ワクチンを接種すれば、麻疹ウイルスに対する免疫が、体内に人工的に作られます。
しかし、こうして作られた免疫は、自然の麻疹ウイルスに接する機会がないと、徐々に減衰してしまいます。
ワクチンの普及によって、はしかの流行が減少するということは、自然のウイルスにさらされる機会も減るということ。
すると、乳幼児期に予防接種を受けても、大人になるにつれて、その効果が薄れていくことがあります。
このため、麻疹ワクチンは、2回接種することが勧められています。
ちなみに、はしかが最も流行する時期は4~6月だそうで、はしかは子どもの病気!と安心していられませんョ。
大人のはしか(麻疹)における症状は?
はしかの免疫を持っていない場合、子供も大人も同じような経過で症状が出るとの事。
症状の経過は以下のようになるそうです。
麻疹ウイルスに感染すると、8~18日間の潜伏期ののち、
- 咳
- くしゃみ
- 鼻水
- 目の充血
- 38度くらいの熱が出る
- 口の中の粘膜に「コプリック斑」という白く小さな斑点ができる
その後、
- 一旦熱が下がりますが、すぐに39度くらいの高熱になる
- それとともに、赤い小さな発疹が体中に広がっていく
熱に関しては、3~4日程度で軽快し、発疹は、10日〜2週間ほどで治まるといわれています。
また、大人の場合は、重症化しやすい傾向があり、体力を消耗して抵抗力が落ちるため、「中耳炎」「肺炎」「脳炎」などの合併症を引き起こしやすいそうです。
それらが重症化すると、死に至ることもあるそうで、合併症が起こりやすいとされているのは、5歳未満の小児と20歳以上の大人だそうです。
また、最悪の場合、麻痺が残ったり神経系に重い障害が残ることがあるそうですよ。
大人が重症化しやすいのは、早まって風邪と判断してしまい対応が遅れることだと言われていますので、高熱が出て咳がひどいときは
小児科のある総合病院
で受診したほうが良いとの事。
それは、お医者さんでもはしかの判断は難しいから、との事です。
はしかの治療法と感染経路
はしかの治療では、ウイルスに直接効く薬がないので、解熱薬などによる“対症療法”が中心となるそうです。
高熱がでるのが、はしかですが、熱がでるということは身体がもつ治癒力でウイルスと闘っているからです。
ただ、あまりにも高熱が続き心配なときは解熱剤を使った方がいいようです。
風邪をひいたときと同じように、しっかり睡眠をとり栄養のあるものを食べ水分を補給するのがベストです^^
あと、感染経路ですが、
- 空気感染
- 飛沫感染
- 接触感染
で、潜伏期間は10~12日でほぼ発症します。
はしかの伝染期間は、発疹4日前から発疹が出てから5日後。
インフルエンザよりも強い感染力を持つと言われています。
なので、幼稚園などで一人発症すると、ほとんどの子がはしかに感染してしまうんです。
はしか(麻疹)の予防法は?
麻疹ウイルスは、接触、飛沫、空気(飛沫核)のいずれの感染経路でも感染し、非常に感染力が強いウイルスです。
このため、マスクの着用・うがい・手洗いなどでは、防ぎきることができません。
唯一の予防方法は、ワクチンを接種し、ウイルスに対する免疫をあらかじめ獲得しておくことです(免疫は、はしかにかかった人にもできています)。
ただし、1回だけのワクチンでは、免疫が獲得できていなかったり、効果が薄れていたりする可能性があります。
大人の方で、これまで、はしかにかかった経験がなく、ワクチンを2回受けていないという人は、必要に応じて抗体検査を受け、予防接種を受けておいたほうが良いと思われます。
病院にもよりますが、予防接種は約5,000円~8,000円かかるそうですが、受けておくと安心です。
妊婦さんがはしかにかかるとどうなるの?
妊婦さんは胎児にも影響がでるので注意が必要です。
冬に大流行するインフルエンザなんかより10倍近く感染力が強いのがはしか(麻疹)です!
はしかに感染している人が、はしかの免疫を持っていない集団の中に入ると10人以上が感染すると言われています。
(冬に流行るインフルエンザは、多くて2人くらいしか感染しないと言われている)
妊娠中にはしかにかかってしまうと、母体が重症化する率が高くなると言われているそうです。
でも、救われるのが赤ちゃんが奇形になることがないことです。
しかし、流産や早産する確率は高くなると言われています。
また、お腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまったり(子宮内胎児死亡)、生まれてすぐ亡くなってしまう新生児死亡などが通常の2倍~4倍の高い確立となってしまうらしいのではしかには気を付けましょう。
はしかの抗体検査と費用は?
まず、海外旅行に行くとかこれから子供をつくる予定がある場合、抗体を調べるなら自費になるとの事。
病院にもよりますが、大体全ての料金込みで4,000円~5,000円かかるそうです。
子どもの頃、明らかに麻疹にかかったのなら検査は不用との事ですが、母子手帳や親の記憶で確かめるのが良いかもしれません。
まとめ
最近、はしかに感染する全体の40%を20代から30代のひとが占めているそうです。
フィリピンなど旅行先で感染する可能性もあるみたいなので、旅行の予定があるひとは予防接種を受けたほうが良いみたいですね。
最近の研究ではしかに感染したあと3年間、普通では死因にはならないような病気で命を落とす恐れがあるという結果も出ているそうです。
感染症のなかでも、伝染性が最も高い“はしか”には私も充分気をつけたいと思います。