先日、友人と潮干狩りの話になっていて、アサリは海が無いと取れないのは知っていましたが、
「じゃあ、シジミは?」
という疑問が湧いてきました。
私は、川で取れる、ということしか知らなかったので、
「じゃあ、なぜ私の住んでいる県では、シジミが取れる、というのを聞いたことがなかったのか?」
と思ったのです。
そこで、シジミはどういう場所・環境で取れるのか、詳しく調べてみることにしました^^
目次
シジミは身体に良い?
しじみは昔から体にいい食品の一つとして知られています。
二日酔いの翌日の朝には、しじみ汁を飲むと肝臓にいいといわれています。
その習慣今でも根強く残っている地域もあるほどです。
シジミに含まれる栄養成分は?
シジミには多くの身体に良い栄養成分が含まれています。
では、具体的にはどんな栄養成分が含まれているのでしょう?
●シジミに含まれる栄養成分
- ビタミンB12
「赤いビタミン」と呼ばれ、体のさまざまな反応に関与して、中枢神経機能の維持や脂肪代謝に重要な役割を果たします。
不足すると悪性貧血や神経障害が起こるとされ、産前産後の女性には特に必要といわれています。
ビタミンB12は微生物によって合成されるため、植物性食品には含まれないそうです。
。 - アミノ酸
自然界には、数百種類ものアミノ酸が存在しますが、タンパク質の構成成分となるのは、わずか20種のみです。
この20種のうちひとつでも欠けると、タンパク質を合成することができません。
さらに、その中の9種類は、体内で合成することができない為、必須アミノ酸と呼ばれます。
この必須アミノ酸のほとんどが組み合わさったものが、良質なタンパク質といえます。
その指標となるのが「アミノ酸スコア」で、100を満点とした場合、「しじみ」はアミノ酸スコア100となります。
。 - カルシウム
日本人に最も不足しているといわれる成分です。
骨や歯を作り、筋肉と神経の働きを調整する働きがあります。
牛乳より多くのカルシウムがシジミには含まれています。
。 - 鉄分
鉄は、赤血球中のヘモグロビンを結合し、酸素の運搬や細胞呼吸に重要な役割を果たしています。
筋肉中のミオグロビンなどの構成要素として、酸素を貯蔵する役割もあります。
また、酵素の構成成分にもなっているため、エネルギーの代謝にも、重要な働きをしています。
シジミには、牛レバーより鉄分が(100g中)多く含まれています。
。 - ビタミンE
脂質の過酸化の阻止、細胞壁、生体膜の機能維持に関わっています。
欠乏すると、神経機能低下、筋無力症、不妊症等が起こることが分かっています。
また、老化の原因である活性酸素の害から体を守る働きがあるため、アンチエイジングのビタミンとしてもよく知られています。
シジミは、アサリの4倍ものビタミンEが含まれています。
。 - ビタミンB2
「発育のビタミン」や「美容ビタミン」といわれ、成長を促進したり、皮膚・髪・爪などの細胞の再生に関わっています。
シジミは、ホウレンソウよりビタミンB2が多く含まれています。
。 - グリコーゲン
エネルギー源になる栄養成分です。
お酒を飲んだ翌朝にも、大切な働きをします。
これがよく言われているシジミが身体に良い成分だったのですね^^
。
そのほかにも下記の栄養成分が入っています♪
- 亜鉛
- タウリン
- オルニチン
- イソロイシン
- リジン
- ナイアシン
- プロリン
- アスパラギン
- セリン
- ヒスチジン
- メチオニン
- アルギニン
- アラニン
- トリプトファン
- グルタミン酸
- パリン
- スレオニン
- フェルニルアラニン
- コハク酸
- ビタミンB6
- シスチン
- チロシン
- ロイシン
- グリシン
ビックリですね!@0@;
こんなに多くの栄養成分が入っているなんて知りませんでした^^;
シジミが取れる時期は?
一番おいしく食べられるのは、7月から8月の夏の時期です。
夏の時期はしじみにとって産卵期に当たります。
この産卵期には身が最も大きくなっていてプリっとした身を味わうことができます。
しじみの身をおいしく食べたい人には一番いい時期です。
収穫の中でも最も多い時期は、夏の時期にとられる土用のしじみといえます。
その次によく収穫されるのが、1月から2月にかけて収穫される寒しじみです。
この時期は冷たい水の中で育っているため、とても身がしまったしじみを採ることができます。
ギュッと栄養素が凝縮されていて、よりコクのあるダシを取ることができます。
シジミの種類は?
しじみには大きく分けて、3つの種類があります。
- ヤマトシジミ
。
シジミと単に言えばヤマトシジミをさす。
流通するほとんどが本種で、1万トン以上の生産量がある。
ただし汽水域という汚染や環境破壊が起こりやすい水域にいるために、激減して今日にいたる。
古くからの産地である利根川河口域は壊滅的な状況となり、愛知、三重県などの産地も衰退している。
日本人の生活に欠かせない二枚貝なので、国産だけではまかなえず、中国やロシア、韓国などから輸入もので補っている。
出典:市場魚類図鑑
- セタシジミ
。
古くは琵琶湖でたくさんとれ、全国的に流通していたこともある。
滋賀県では重要な水産物でもあった。
それが最近激減して、ローカルな存在となっている。
琵琶湖周辺、京都などでは売り買いされており、人気が高いとの事。
また琵琶湖の伝統料理「しじみ豆」、「しぐれ煮」などになる。出典:市場魚類図鑑
- マシジミ
。
古くは山間部、平野部などで利用されていたもの。
特に山間部などでは食用としてよく利用されていた。
肝臓の薬としても珍重されていたもの。
市場に出回ることはほとんどなく、現在では各地で細々と利用されているだけとの事。出典:市場魚類図鑑
の三種類になります。
そのうち私たちが食べている99%、ほぼすべてがヤマトシジミといわれています。
こちらの種類がとれることで一番有名なのが、島根県にある宍道湖です。
そのほかにも滋賀県の琵琶湖や千葉県の利根川の河口周辺でもとることができます。
シジミの有名な主産地ベスト3は?
シジミの日本で有名な主産地ベスト3はどこでしょう?
- 宍道湖(しんじ湖)/島根県松江
。
島根県全体でシジミの漁獲高が日本一となっていることや宍道湖で水揚げされる魚介水の中でもほぼシジミ漁が9割も占めているためシジミが非常に多く取れることで有名となっているのが宍道湖です。
。 - 小川原湖(おがわらこ)/青森県上北郡東北町
。
青森県のシジミの水揚げ量は日本で1位になったこともあり、常に島根県と青森県の水揚げ量が他県に比べるとずば抜けて多いのが特徴です。
その中で小川原湖はシジミがたくさん取れることで知られています。
。 - 十三湖(じゅうさん湖)/青森県五所川原・・・日本海
。
宍道湖と比べると面積がかなり湖でも小さいにも関わらず水揚げ高は、宍道湖よりも多く1位になったことは過去にありました。
ヤマトシジミが育ちやすい環境に水質がなっているのが特徴なため美味しさも味わい深さがあります。
1位の宍道湖は、社会のテストでも出てくるぐらい有名なので、知っている方も多いのではないでしょうか。
2位以下は知らなかったので、勉強になりました^^
シジミの取れる場所は?
しじみは川でとれるというイメージがありますが、川といっても塩水が全くない川では生息できません。
海水と河川が入り混じった場所の川であればしじみを採ることもできます。
これらの場所に共通して言えることは、薄い塩水であるということです。
しじみは塩分濃度が0.3パーセント~1%ぐらいの水質を好んで生息します。
なので河川など塩分濃度が0%のところや、海など塩分濃度が3%あるところでは生息できません。
またしじみは水深が0.5メートルから4メートル以内でしか生息することができません。
なので海水を川の水が入り混じった水で、浅瀬でした生息できません。
シジミが取れる主産地は?
シジミが日本で取れる主産地は下記の通りです^^
- 天塩川(北海道)
- パンケ湖(北海道)
- ポロ湖(北海道)
- 網走湖(北海道)
- 藻琴湖(北海道)
- 石狩川(北海道)
- 十三湖(青森県)
- 小川原湖(青森県)
- 八郎湖(秋田県)
- 北上川(岩手県および宮城県)
- 涸沼(茨城県)
- 利根川(関東地方)
- 阿賀野川(福島県・群馬県・新潟県)
- 木曾三川(愛知県)
- 琵琶湖(滋賀県)
- 東郷湖(鳥取県)
- 宍道湖(島根県)
- 神西湖(島根県)
- 筑後川(九州地方)
結構日本各地で取れるみたいですね^^
輸入に頼らず、完全自国産にしてほしいです><。
シジミの砂抜き方法は?
それでは、シジミの砂抜き方法を下記に書いてみました^^♪
-材料-
- 水‥‥1リットル(1000cc)
- 塩‥‥10g(約小さじ2)
- しじみ‥‥適量
- 【塩水を作る】
海水より薄い濃度(1%)の塩水を作る。
1000ccの水に、小さじ2杯の塩が目安です。(あさりよりも塩分濃度を薄くします)。 - 流水でこすり合わせるように洗います。
- 貝をバットなどの平たい容器に、重ならないように置く。
- 頭が少し出る位まで塩水を入れる。(水が多すぎると貝は窒息死します。)
あと、お味噌汁にされる方が多いと思いますが、かならず沸騰したお湯にシジミを入れるようにしましょう。
急激に加熱しないと口が開かないからだそうです。
ネットでもシジミを注文購入できます
ネットでも簡単に注文しておいしいシジミを宅配してもらえます^^
まとめ
シジミを改めて見直しましたね。
アサリのお味噌汁と同じくらい、シジミのお味噌汁も今度から作ります!^^♪